@IT/Insider.NET執筆ガイド

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記号(Symbols)

 

●並列記号の使い分け

・中黒(なかぐろ)(・)
「・」は、力関係が同じものを横一列に並べて、それをひとまとめにするために使う。全角のみ。
→例:「bindメソッド・mapメソッド・pushメソッドを使い分ける」

・スラッシュ(/)と縦線(|)
「/」や「|」は、力関係が同じものを横一列に並べて、そのどれか1つを選ぶために使う。全角のみ。
→例:「bind/map/pushメソッドを使う」(切り替えのように使えるので、その後に続く補助語を1つにまとめてもよい。bindメソッド/mapメソッド/pushメソッドが正式な記述方法だが、この例では「bind/map/push」のどれか1つ+「メソッド」という切り替えにより「メソッド」をひとまとめにしている)

・読点(とうてん)(、)
「、」は、力関係になく、項目や句、文を継続するために使う。「並列」というよりは、「直前の項目/句/文のほかに」(継続)という意味になる。
→例:「WinRT APIや、mapメソッド、レジストリを使う」

 

 

●横棒記号の使い分け

・三点リーダー

「...」などはすべて、「……」という全角2文字連続にする。長めに表記したい場合は2の倍数で増やす。
用途=省略、つなぎ(次があることを示す)、ためらい、何かの実行中。

・ハイフン

「‐」は電話番号などのつなぎとして使われるが、日本語文章では「-」(マイナス)で代用する。
英語の文章で例えば「recreation(娯楽・休養)とre-creation(改造)」のように使える。
「non‐blocking」を日本語にする場合は、ハイフンは消して「ノンブロッキング」と表記する。

・マイナス

「-」は、本文中の日本語文章では「-」(マイナス)という全角1文字にする。※コードなどは半角のまま。
用途=数式的な意味でのマイナス(例:「1-1=0」)や、メニュー項目などのつなぎ(例:[ファイル]-[新規作成])。「つなぎ」の場合は「○○の」と読み下せる。
マイナス(-)とダッシュ(―)は区別する。下の項目を参照。

・ダッシュ

「-」などはすべて、「――」という全角2文字連続にする(長めに表記したい場合は2の倍数で増やす)。 ただし、タイトルなどで表示領域が狭い場合は「―」の全角1文字も許容する。 
英語で使われる「m-dash(—)」と「n-dash(–)」は全角の「―」(ダッシュ)に置き換える。
用途=目立たせたい挿入文(例:アジア――特に日本――は)や、付加情報(例:アジアは東にある――日本は極東と呼ばれる)、QAなどの質問者の発言(例「――質問ですか?」)。ダッシュには長めの棒線という意味しかなく、空白や太字や字下げなどの文章装飾に近い扱いになる。つまり「つなぎ」に使うのはふさわしくないので、つなぎの場合は上記のマイナス(-)を利用する。

 

 

●項目説明/補足説明を意味する記号

「:」(コロン)

「=」(イコール)


●カッコの使い分け

・かぎかっこ 「 」
全角。前後にスペース不要。用途は以下のとおり。

  • 誰かの発言(例:「こんにちは」と言った)
  • 何かの名称となる文字列(例:「jqmNone」というクラス)
  • 入力値などの値(例:numberプロパティに「50」を設定する)
  • リンク先のタイトル名(例:「MSDN: ヘルプタイトル」)
  • 強調する単語や文章に対して使う(例:重要なのは「やる気」だ)
  • テキスト(=文字データ)となる文字列(例:「太郎です」と入力する)

・二重かぎかっこ 『 』
全角。前後にスペース不要。用途は以下のとおり。

  • ・書籍のタイトル
  • ・「 」内にさらに「」を設定したい場合は『 』で代用

・ダブル引用符 “”
全角。前後にスペース不要。強調する英語に対して使う。基本的に、日本語の強調にはかぎかっこ「 」を使う。

・シングル引用符‘’
全角。前後にスペース不要。基本的に使わない。

・丸カッコ ( )

全角。前後にスペース不要。補足説明や追記など読み飛ばし可能な部分で使う。
追記の場合は「文章(追記する文章)」を使う。
直前の単語などの補足説明の場合は「単語(=その説明)」を使う。
追記の例:「たくさんの赤いバラがある(その中に白いバラも数本ある)」
補足の例:「たくさんの赤いバラ(=バラ科バラ属の種の総称)がある」

・読み仮名を表す丸カッコ
例:進捗(しんちょく)

 

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参考文献:

ダッシュ (記号) - Wikipedia

リーダー (記号) - Wikipedia

ハイフン - Wikipedia